2011年4月4日月曜日

Facebook Questions、企業アカウントではどのように使う?:関わり合いを深めるという視点から




先月下旬に発表されたFacebookの新機能、Qurstions。Tech Crunchの記事「Facebookの新しいQuestionsにはあなたのソーシャルグラフが答をくれる」にも書かれていましたが、

当時本誌は、それが巨大な機能になると予言した。なにしろユーザ数が5億(今は6億)だから、すぐにYahoo Answersなどを凌ぐQ&Aサイトになり、トラフィックを大きく押し上げるだろう。

という事にはならず、知り合いのネットワークから回答を得られる、という仕組みでした。

むしろそれは、Facebookの伝統の’ソーシャル’の線に沿ったものになり、質問はフレンドのNews Feedsに人気投票アンケートのような形で現れる。それを見たフレンドは、「この中のどれを選ぶか」というタイプの質問に答えたり、あるいは新たに自分の答を書いたりできる。第一印象としては、名前はQuestions(質問)よりもPolls(投票)のほうがふさわしい、と思った。
ではこのQuestions、企業にとってはどのような利用価値があるのでしょうか。

その可能性を示唆するOxford Communicationsというマーケティングエージェンシーのインタビュー記事があったのでご紹介。

ブランドや、ビジネス、グループや組織はQuestionを様々な方法で使う事ができる。例えば、

・アイスクリーム店がどんなフレーバーを週に提供すべきかを知ることができる
・ジムがヒップホップヨガを行う一番いい時間を知ることができる
・ラジオ局が夏の最もホットなコンサートを決めることができる
・製造業がファンの休日のショッピングの計画の傾向を知ることができる

なるほど、ブランドのファンに対して意見を聞く、というのは確かに有益な情報が得られそうですし、関わりあいを深めること(Engagement)ができますね。以前、「ソーシャルメディアで最も効果的なマーケティングコミュニケーションは「普段の会話」:Stream marketing が今後重要に」というエントリでもご紹介しましたが、


ソーシャルネットワークサイト上で最も効果的なマーケティングコミュニケーションが、シンプルで、ランダムで、暦と関係した陳腐な発言や質問、ブランドとは無関係の思いつきの質問など

であり、例えばOREOのファンページを覗いてみると、
  
フォークや他のものを使ってオレオを飲み物に浸して食べた(Dunk)ことはありますか?> 8,200のLike! と2,300のコメント
 
どんなフレーバーでもいいので、オレオの新フレーバーを作るとしたら何にしますか?> 7,100のLikeと12,500のコメント
 
抜き打ちテスト:Twist、lick、それから...>6,500のLikesと6,200のコメント

こんな結果を見ることができます。

また、Questionには、

ユーザーによる複数回答の追加ができるように設定が可能で、この場合、企業が本当に示すべき回答を消費者から学ぶことができます。

とのことなので、これも便利そうだし、参加をさらに促すことにつながりそう。

でもこのQuestions、これまでFacebookページでサードパーティから提供されてきた"Poll"のようなアプリとは何が違うの?ということについては、

アプリケーションの場合は個人情報へのアクセスに関する許諾が必要とされるが、Questionではそれがなく、アプリを使用していない友人にも回答をもらえます

確かに自分の情報へのアクセスについては多少なりとも抵抗がありますから、それがないのは敷居を下げることになるので、企業にとってもありがたい限り。

上で示された使用例以外でも、Facebook上で行うキャンペーンやイベントについての意見をQuestions経由でとり、それを反映させる、という事もできるでしょうから、例えば、

・キャンペーンの景品でどれが欲しいか?
・キャンペーンストーリーの次の展開はAとBのどちらがいいと思うか?
・質問に対する回答が1000集まったら、最も人気のあったものをプレゼント

のような質問を入れてリアルタイムに参加者の意見を聞きながらFacebookキャンペーンを行う、ということもできますね
 
関わり合いが増えればエッジランクもおのずと上がり、注目度も高まる、、、はず。

うーん、なんだかちょっと楽しそうですね。




















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