2010年5月20日木曜日

アンガージュマン:Engagement とは深い関与

 
 
「ソーシャルメディア・マーケティングで重視することは何ですか?」
 
との問いに"Engagement"と回答する人は少なくないと思います。
 
そのEngagemet、気にせず「エンゲージメント」と書いてしまえばいいのですが、なんだかすっきりせずにいたところ、ひょんなことから次のようなことを知りました。
 
サルトルの用語。フランス語なのでengagementは「アンガージュマン」と読む。英語ではcommitmentと訳されることが多いようである。
通常、アンガージュマンは政治参加と解されるが、より一般的には、或る選択(たとえば結婚)を主体的に行なうことである。日本語では最近、コミットするという言葉が使われたりするが、アンガジェするというのはこれとよく似た意味と思われる。 (plaza.umin.ac.jp
 
フランス語、しかもサルトル先生(写真)の用語であったとは。。。
 
日本だと"Engagement ring(婚約指輪)"がもっとも親しみのある言葉だと思いますが、結婚はEngagementの対象となる選択や目的の一つ、ということですね。
 
筆者自身これまで、「ソーシャルメディア・マーケティングで使われるEngagement」について、「関与」とかシンプルに「参加」とか訳していましたが、以前のエントリ「FacebookのCOOが提唱する今起きている4つの「シフト」:新しい"Push"へ」でもう少し考えなおそうと思い、こんなことを書きました。 
 
筆者はEngagement=(企業が)個人との間に「人間関係や人間性(感情・血の通った温かみ)を強い意志とともに持ち込むこと」と解釈していますが、日本語訳が難しい。いろいろ悩んだ末、しばらく「関わりあい」という訳語を使ってみたいと思います。
 
commitment自体訳しづらく「コミットメント」とカタカナ使用が定着している感もありますが、使われるのが政治の場であったり、企業目標であったりと、あまり人間関係に関する文脈では使われていないので、engagementがマーケティングで使われているのでしょうか。
 
さてさて、ではこりずに何と訳す?ということですが、「関わりあい」だとすこしやわらかいイメージが強いので、やはり「関与(=関わり、与る)」ですかね。
 
しかも「深い関与」。
 
「エンゲージメント」でもいいかな、と思いつつも、しばらくこの訳語でいってみたいと思います。
 
ということで備忘録的なエントリでした。

Posted via email from Capote's Connected Communications - 続・広報の視点

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