2010年1月27日水曜日

ソーシャルな事業仕分け:SANTA CRUZ CITY BUDGET




検討期間が短すぎる、大方針の不在、スパコン問題、劇場型、連舫議員(@renho_sha)などなど様々なトピックで話題を呼びながら、27日に終了した事業仕分け。

「パフォーマンスだ」との批判もあるようですが、これまで公開されてこなかった問題を可視化した、と言う点においては、事業仕分けはいい取り組みだったと言えると思います。PR的に見ても、あえて一般公開し(密室イメージとのコントラスト)、費用のかからない体育館(絵の提供、意外性とメッセージ性)を使うなど、報道的に取り上げられやすい工夫がなされていました。

さてさて、海の向こうでも「経費削減」は重要なテーマ。カリフォルニア州サンタ・クルーズ市では、市の予算削減のアイディアをソーシャルに募集しています。


このサイトでは、これまでのコストカットと業務削減の関係や予算がどのように使われる予定なのかを視覚的に公開しています。さらに市民に対して投票やコメント欄を通じてコスト削減のための提案を募集し、市もインタラクティブに対応しています。UserVoiceのフォーラムでは、投稿されたコストカットのアイディアの重複を減らし、ランキング化するなど効率化も図られています。

例えば下の図は、「公共サービスを他の行政区域と統合」することでコスト削減する案が提案されていますが、以前も似たような提案があったのでそれをまとめたことが記されています。また、公共サービスの統合の提案に対しては、これまで実際に行った統合(図書館や下水処理場、ツーリズムの共同プロモーションなど)の事例紹介と有益なものについては今後も検討するつもりであるという意思表示が市の職員から回答されています。
「市」という小さな行政単位だからこそできる取り組みともいえそうですね。
ちなみに、このサイトは、8日間でボランティアによって構築され、費用はかかっていないそうです(ソリューションを提供しているUserVoiceにとってはよいPR)。




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