2010年1月27日水曜日

「炎上」したら検索を買え。「対話」型のテキスト広告:クックパッドの新テレビ番組と過去の爪痕


今朝の日経に、クックパッドとTBSが連動した新番組「ごごネタ!クックTV(投稿レシピを番組で再現し、携帯も含むネット配信を行うもの)」の放映開始のニュースが出ていたので、クックパッドで検索してみたところ、「クックパッド問題」が関連キーワードに表示されていました。これって2006年に話題になったことだと思いますが(関心空間のまとめ記事)、いまだにこんな形で出てくるんだなぁ、とちょっと驚きました。
で、以前旧ブログに書いたエントリを思い出したので、再掲載してみようと。
"One Medium PR People Should Buy: Search(PR担当は「検索」を買うべし)"
Advertising Ageのエントリでは、いわゆるPR(代理店)は、検索連動型広告をコミュニケーション戦略に組み込み、消費者の会話に関与するべきだ、とのことを伝えています。
事例として紹介されていたのが、日本のキッコーマン。ことの発端は"Kikkoman soysauce not vegan?"(キッコーマンの醤油は純植物性ではない?)という掲示板。この掲示板をきっかけにキッコーマンの検索ランキングは自然と上昇し、間違った情報を広める結果となってしまいました。
その際カウンターとして活用したのが、検索連動型広告で、広告テキストは、
"Soybeans, wheat, salt, water. Nothing else added."(大豆、小麦、塩、水、以上。)
というもの。そして醤油の作り方を詳細伝えるHPへと誘導したそうです。
Googleという「世界最大のメディア」の影響力は大きく、情報が伝わるのも早いため、そのカウンターアクションをアドセンスなどで行う、しかも消費者との「対話」として検索連動型広告を活用するのは、危機対応として新しく、正しいやり方だと思いました。
クックパッド問題の解決処方としては使えないと思いますが、危機対応の対話型ツールとして検索を買うという発想はやはりいいなぁ、と改めて思った次第でした。
ちなみに角川新書のクックパッドの本「600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス」良書でした。読後、クックパッドはいかにも「ビジョナリーカンパニー2」に出てきそうな会社だなと思いました。

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