2010年1月24日日曜日

情報源としての企業ブランドを確立する最短コース


専門的な見地をインタビューや、寄稿記事、リサーチデータの公開、オープンハウスなどを通じて紹介し、業界内あるいは世間一般における「〇〇と言えばABC社」というような企業の認知獲得につなげる、という伝統的なPRの手法。
同じことをソーシャルメディアで効果的に行う方法は?
この問いに対する回答が、栄養と減量をめぐるソーシャルネットワークとして知られる、FatSecretのAPIを公開です。これにより、サードパーティのサイトやサービスが栄養に関する情データベースや、エクササイズや、健康に関する様々な情報にアクセスできるようになります。
その目的を説明するCEOのRodney Mosesの発言は、筆者がPR代理店時代、提案書によく書いていたのと同じようなフレーズでした。
「正確で信頼できる栄養情報ならFatSecret、というイメージを確立したい」
伝統的なPR手法をソーシャルメディアに置き換えると、それは「(APIを公開して)ソーシャル化する」ということと同義であり、最短コースなのだな、ということを認識させられます。
FatSecretの今回の動きは、以前のエントリ「5年前と今のPR環境の変化と、よいメッセージについて」 でもご紹介した、「良いメッセージの構成要素にopen sourceを加えるべき」ということの事例と言ってもいいでしょう。

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